インドでのセラピスト研修日記です。
今回のカリキュラムの主要テーマのひとつ「レーパ」は、ペーストによる湿布です。
「泥膏」という和訳も見かけます。(古典書の和訳を読んでいると、初めて聞く日本語に結構会います)
これも、類義語がたくさんあり、レーパ/プラデーハ/ウパナーハはすべてペーストによる湿布です。(実際には、もっといろんな言葉が古典書には出てきます)
今回の講義では、
レーパ・・・ペーストを塗って、しばらく置いて、適度に乾いたら取り除く。
ウパナーハ・・・発汗法であり、ペーストを塗った上から綿布などで巻いて、ある程度長時間固定しておくこと。
というふうに習いました。
関節の痛みや腫れに用いるレーパ、皮膚の炎症に用いるレーパ、美容に用いるレーパなど、ペーストの作り方や処置方法の実習は、とても実践的でした。
ローズのレーパ(フェイシャルパック)などは、女性の皆さんご興味のあるところではないでしょうか?!
ウパナーハにもさまざまな種類がありますが、
今回は、ハーブペーストの上にヒマの葉を添え、その上から包帯でバンテージして固定するという、一連の処置を体験させてもらいました。
私はたまたま膝が痛かったので、授業終わりにウパナーハをしてもらい、就寝前まで6時間ほど湿布していましたが(本当は一晩寝ると良いけどベッドに染み出るのがこわかった)、膝の動きがなめらかになり、立ったりしゃがんだりが楽になりました。
慢性的な膝の痛みであれば、ある程度定期的に続けると良い結果が期待できそうです。
さて、私が施してもらったウパナーハにはハーブ以外の材料も入っているのですが、そのうちのひとつが「牛の尿」です。
牛の尿(ゴームートラ)はアーユルヴェーダのお薬として、然るべき精製をされて販売されています。精製されているとはいってもしっかりアンモニアの匂いがするので、これが練られたペーストはそれなりの匂いがします。
この牛の尿のおかげで、深部まで薬効が素早く浸透するのだそうです。
日本での代用品も(尿以外で)いろいろ教えていただきましたので、ハッピーアーユルヴェーダのお客様は安心してください。(笑)
ニームのレーパ。生のニームの葉を薬研で磨り潰したものです。
ウパナーハに使うヒマの葉っぱ。洗って干してある。この後、軽くあぶって用います。
まじめにがんばっております。